2015年11月24日火曜日

今日は「村上隆の五百羅漢図展」で使われたメイキングの「指示書どうりにヤレ!ボケ!」等の生々しい指示書の画像を投稿した。ラファエロの弟子が50人だったが村上隆さんの弟子は4倍の200人に膨れあがった。
















指示書に書かれた村上さんらしき筆跡で「指示書どうりにヤレ!ボケ!」は臨場感溢れる。このサイズのものをこの作業量を、1人でやれるわけがない。でも、じゃあ、どうやればこの史上最大級のサイズのものを、作品に仕上げることは、たぶん誰もトライしてない領域。

村上さんが指示し、弟子たち約200人が24時間体制で1年足らずで完成させた。この一連のメイキングでの制作過程を動画で見て、アニメの制作過程に近いと感じた。五百羅漢図は1枚の平面だが、サイズも、複数のレイヤーが重なり合い複雑に絡み合っている工程の複雑さは時空を超えたアニメ制作のようだ。

アンディーウォーホルに学んだであろう分業による工房システムの成果だろう。通常、有限会社カイカイキキの社員数は120名程度。ラファエロが50人もの弟子を抱えていたのに対し、レオナルドの工房で同居する弟子の数はおよそ5人から10人。















それに比べると今回の制作の村上隆さんの弟子はラファエロの4倍になる。この制作で一時的とは言え200人に膨れあがった弟子の数。














彼自身が自分の製作に対して間接的自己顕示欲であると言っていて、直接自分が目立つのは自分の性格に合わないから嫌だし嫌なことはすぐに退屈してしまうけど、負けず嫌いで、恨みがましかったり、根にもったりしやすく、ある意味目立ちたがり屋で、そんな中で、自分のモチベーションを飽きもしないで保ち続けられたものが絵だったから絵をやっている。とアートへの執念を語っている。


 












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