パオラ・アントネッリがキュレーター手がけた最新の展覧会「This Is For Everyone: Design Experiments for the Common Good」が公開されたばかりだ。「あらゆる人々のため:普通のモノのための実験的デザイン」とでも訳そうか?
ビヨークによるアプリ「バイオフィリア」(生命愛)や、ゴラン・レヴィンによる「Universal Construction Kit」「Arduino」や「Makey Makey」Ecovative社による「マッシュルームれんが」mushroom brickなどの先端的なモノと以下の普通のモノに分かれるようだ。
栄久庵憲司がデザインした「キッコーマンしょうゆ卓上びん」、あるいは「@」マークなど、クリエイティヴ・コモンズ(CC)のシンボルは、ユニヴァーサルデザインの例だ。
50年以上にわたり同じデザインを維持している、栄久庵のしょうゆ卓上ビンも同様だ。これらのオブジェクトが選ばれた理由は、優れたデザインに内在すると思われる2つのポイントを備えているからだと答える。
1,最初のポイントは、目的を必要とすることだ。
2,もうひとつのポイントは、あらゆる人々を対象としているということだ。デザインはますます、選ばれた人々のグループに関するものではなく、すべての人たちが役割を担えるような「フレームワーク」を提示することを目的とするように変化してきている。
たとえば、ゴラン・レヴィンによる「Universal Construction Kit」は、レゴやデュプロなどのおもちゃに接続できるようにする、3Dプリントのコネクターを提供する。
The Free Universal Construction Kit from Adapterz on Vimeo.
また「Arduino」や「Makey Makey」などのプロジェクトは、テクノロジーによって誰もがデザインできるようになった時代を示している。
Ecovative社による「マッシュルームれんが」mushroom brick(菌糸体やさまざまな作物の籾殻などから培養する、発砲スチロールに代わるエコ梱包材)や、Kinematicsによる「4-Dプリントドレス」は、デザインが近い将来、人間が世界をつくり出す方法に大きな影響をもたらす可能性を示している。
http://wired.jp/2015/03/02/inspiring-objects-soy-sauce-bottle/
http://www.moma.org/visit/calendar/exhibitions/1555
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