2015年3月31日火曜日

スマホを見ながら熱中して駅のプラットホームから転落してしまう若者が後を絶たない理由は「テクノロジーへのナルシシズム」とマーシャル・マクルーハン

「スマートフォンを操作していて前を見ていなかった。気がついたら、床がなかった」
出典:中1男子線路転落 名古屋 - エキサイトニュース












Overkastの「テクノロジーへのナルシシズム」が、スマホを見ながら熱中して駅のプラットホームから転落してしまう若者が後を絶たない理由を高度に分析している。神話の中のナルキッソスが、水面に写ったその姿を自分の拡張とは気が付かなかったように、きっとスマホの画面が現実世界だと誤認してしまうのだろう。http://overkast.jp/

メディア論のマーシャル・マクルーハン『メディア論 – 人間の拡張の諸相』で、マクルーハンはガジェット愛好家の心理を「われわれが自分の持つデバイスを、そこで利用するアプリケーションやサービスのすばらしい機能を、したり顔で人に自慢してしまう」















それは人々が絶えずテクノロジーを抱擁しつづけると、自らを自動制御装置としてそれらに関係付けることになる。だからこそ、それらを使いこなすためには、これらの対象、これら自分自身の拡張したものに、神あるいは小さな宗教でも宿っているかのように仕えなければならなくなる。この神はジョブズなのか?Googleなのか?Lineなのか?
中国に作られた歩きスマホ専用道路
















ともあれ、昨年生誕100年を迎えたマクルーハンのいうメディアは大半テレビのことだった。スマホやインターネット登場以前に亡くなっていることを考えると、彼が抱いたビジョンの巨大さに驚かされる。



0 件のコメント:

コメントを投稿