デザイナーの柴田文江さんがプロデュースしたカプセルホテル「9h」は、1h(汗を洗い流す)+7h(眠る)+1h(身支度)を表現した21世紀のカプセルホテルと言えるほどかっこいいい。9hは、シンプルなまとまりの中には矛盾がなく、無意味な装飾はなく清いデザインだ。快適さと機能性を求め時代と共にカプセルホテルは進化し続ける。
ベッドやテレビ、照明などをミニマムに収めたカプセルホテルは今や「メイド・イン・ジャパン」の象徴として定着している。ソフィア・コッポラが監督した東京を舞台にした異色ラブストーリー映画「ロスト・イン・トランスレーション」で見たりした外国人の好奇心を刺激し「泊まってみたい」と訪れる観光客が増えているという。
カプセルホテルの第1号は1979年、大阪・梅田に誕生した。手掛けたのはサウナを経営するニュージャパン観光。当時は高度成長期。基本コンセプトは建築家の黒川紀章氏が大阪万博でカプセル型住宅を提案した後にデザインしている。
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