2013年4月7日日曜日

クールジャパンの長時間の議論の中で、秋元氏の「クリエイターは無報酬で協力すべき」しか世論が反応しなかったという点が興味深い。


「クールジャパン推進会議」クリエイターは無報酬で協力? この秋元康さんの発言にTwitterのTLは、この意見に対する反論で洪水のように溢れた。今回は500億円という予算が付くようなプロジェクトであり、予算を持つ側が無報酬を推奨することに批判が出るのは致し方ない。













ネガティブ、ポジティブ問わず、ともかく今回注目を浴びたのは間違いなく「日本中の優秀なクリエーターにひと肌脱いでもらうべきだ」と提案した秋元康氏だ。日本のクリエーターに、「無報酬でポスターやキャッチコピーづくりを求める趣旨の発言」を行った。この趣旨も前後の文脈も解らないので、秋元氏の本来の意図は良くわからないのですが、”クールジャパンの長時間の議論の中で、この話しか社会が反応しなかったという点が面白い。”
















わずかに面白い意見が見つかった。三原さんと原野さんのTwitterは面白い。

クールジャパンに対する批判に「自分で自分のことをクールだと言うのはださい」というのがあるのだけど、およそあらゆる広告や地域振興に自己肯定の要素はあるわけで、それを言い出すと全ての広告と地域振興を否定しなければならなくなる。自己肯定が駄目なのか「クール」という言葉だけが駄目なのか。
RMihara 三原龍太郎
















原野守弘 ‏@I_am_Mori 
モノを世界に輸出することよりも、世界から才能を集めることの方が大事。この視点が無いから、経産省のクールジャパンはなんだかパッとしない。世界からもっと才能が集まったら困る「識者」を集めて議論するから、そういう意見は絶対出て来ない。設問だけでなく、プロセスにも問題がある。

原野守弘 ‏@I_am_Mori 
今のクールジャパン議論は、結局のところ日本人が作ったアニメやら茶道やらをどう輸出するか程度の話。民族主義的な貿易振興論。経産省のゴール設定はビジョンが小さい。僕なら、例えば「世界中のトップクリエイターが東京を拠点に活動するようになるためには?」というようなゴールをつくる。

1 件のコメント:

  1. 論文を書くときに引用文献を読まずに書く人がいますが、それは嫌なので第一回の議事録を読んできました。

    秋元さんは、第一回の会議で「コンテンツでお客さんを呼んでほかのもので利益を出す」というビジネスモデルを黄金バットの紙芝居(紙芝居は無料で飴で儲ける)を例に挙げて提案されていました。AKBがどこで儲けているのかは知りませんが、握手券で儲けているのだとすれば黄金バットの紙芝居と似ている気がします。

    コンテンツ制作に予算かけてあとはしーらないっていうのはどうなのよ?というのが彼の主張ならば論理に破綻はないと思いました。成功報酬制度にするって事でしょう?国の事業ですと予算があって、使い切ったら終わり、っていう事になり兼ねない。コンテンツのプラットフォームだけ国が作って、あとは儲けるのは自分でどうぞ、みたいな仕組みにしたいんじゃないかと、読んでいて思ったのですが。

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