2013年3月19日火曜日

作家のエージェント会社「コルク」を設立した編集者佐渡島庸平が描く「音楽事務所」のような役割を持つ「作家エージェント」構想とは?


挿絵描きがイラストレーターになり、商業図案家がグラフィックデザイナーになった。僕は「商品開発プランナー」をコンセプターと再定義した。そうすると「コンセプターとは?」という取材が山盛り入りメディア露出は最大化した。佐渡島さんのケースも、出版社の「編集者」が「作家エージェント」となると役割の定義が大きく変わるだろう。こういうように職種の呼称が変わるときは、その水面下で世の中の仕組みが大きく変わるときだ。















佐渡島さんは、2002年に講談社に入社した後、一貫して『モーニング』編集部に所属。井上雄彦『バガボンド』、安野モヨコ『さくらん』や『働きマン』のサブ担当を経て、03年には自らの東大受験経験を生かし、三田紀房『ドラゴン桜』や『エンゼルバンク』をプロデュースした。さらには、小山宙哉の『宇宙兄弟』を、累計1000万部を超すメガヒットへと育て上げた。その佐渡島さんが編集者という仕事を再定義する「作家エージェント」は「作家と作品の価値を最大化すること」と考え作家エージェント会社コルクを立ち上げた。

















佐渡島:かつて歌手をCDデビューさせ、それを大量に売るノウハウを持つ音楽レーベルが、音楽業界の王様だった。ところが、デジタル化によりCDの販売は大きく落ち込み、「レーベル」の求心力は低下。代わって力を増したのが、CD販売、音楽配信、ライブなどをうまく組み合わせて、アーティストを売り出せるエイベックスのような「音楽事務所」だ。この話を出版界に当てはめれば、「音楽レーベル」が雑誌や出版社であり、「音楽事務所」が、作家エージェントとなる。

















佐渡島:「音楽業界でレーベルの力が弱まったのと同じように、雑誌の力も弱まっていくと思う。レーベルの力が強いときは、ミュージシャンは、レーベルの人と話してCDデビューが早く決まったほうがよかった。でもレーベルの力が弱まっていくと、ライブやいろいろな生かし方を探してくれる人のほうがよくなる」つまり、デジタル化は、作家エージェント業にとって強力な追い風となるわけだ。


http://corkagency.com/
http://toyokeizai.net/articles/-/13262

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