「高級ブランドLVMHが早稲田大学とパートナーを組む狙い」というPRESIDENT2012年6月18日号の記事に目がとまった。世界的に見ると今も高級ブランド品市場がますます拡大している。今年は毎月アジアの都市上海やシンガポール、香港、台湾に出張し、感じることは高級ブランド商品への旺盛な消費欲だ。
いま、「ラグジュアリービジネスで必要とされるのはどんな人材でしょうか?」という質問に、フランスで時価総額が最大の企業LVMHのエマニュエル・プラット日本代表が答えている。
プラット:ラグジュアリービジネスを展開するには、2つのインテリジェンスが求められます。一つは感情を豊かにして創造性を高める力(emotional intelligence)。もう一つは理詰めでマネジメントできる力(managerial intelligence)です。相反するように見えるこの2つのインテリジェンスを磨いていくことが大事です。
分析しつつ創造し、創造しつつ分析できる能力です。シャンパンのモエ・エ・シャンドンが創業したのは1743年、日本で江戸時代中期にできたブランドが今日まで成長していることになります。このような歴史と伝統を守りながら、なおかつイノベーションを起こしていく。ここにデザインとマーケティングの力が最大限有効に使われている。
ルイヴィトン・ガンダム |
今期から早稲田大学ビジネススクールに寄付講座を設けたのはなぜでしょうか?
プラット:欧米の企業が大学とパートナーシップを組むのはきわめて一般的なことです。高級ブランドのマーケティングには専門的な知識が必要で、それを使いこなせる優秀な人材を育てなくてはなりません。
日本で初めて早稲田大学がラグジュアリービジネスに特化したプログラムを立ち上げることは興味深い。
http://president.jp/articles/-/6356
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