「2002年くらいだったと思うんですが、羽田空港から飛行機に乗っていた時に、ふと下の海を見たら船がファスナーに見えたんです。ちょうどその時期には、自分の中で新しい物の見方を探っていた時期でもあって、ひとつの物を見る時に他の物に見えるよう、意識的になっていたのもありました。でも、このファスナーを発見した時には、すごく面白いと思ったと同時に“作品”とするにはばかばかしすぎなのではないかと思っていたんです」鈴木康広 見た目長身の礼儀正しい好青年、鈴木康広さんに先日XD展のシンポジウムに参加して頂いて多くの鉛筆で描かれた「ぱらぱらアニメ」を見せてもらったが、何気ない観察、気づきのすごい人だなあ。と多くの才能を感じた。紙と鉛筆さえあれば何時間でも妄想し?創作が出来るのだろう。どの作品にも彼特有の「見立て」があり、日常の身の回りにあるなにげないモノの視点を少しずらすことで、そのモノが持っている面白さを発見し、さらに次の想像の世界へと飛躍を体験させてくれる作家。XD展の展示会場の騒音が鈴木さんのパートだけ静かになったのが印象的だった。
0 件のコメント:
コメントを投稿