この作品は、ベネチアビエンナーレに出展された作品。作者はChristian Boltanski、子どもの写真が淡々とベルトコンベアによって動き回っています。少し怖いです。不安を与えるかもしれません。しかし、彼は人の痕跡が残る写真や古着を集めることで、人々の共通の記憶を刺激する作品を作り続けてきました。それらは共通する記憶にも関わらず、観る人個人の記憶に回帰します。共通=一様ではなく、共通=多様な記憶を呼び起こしてくれます。
「私にとって主体と物体の関係は、名前と人との関係と同様に非常に重要です。」「民主主義それ自体はひとりの集合体であるべきで、グループを一括して数えることは非常に危険なことだと思います。私は、すべての人が重要でありながらとても壊れやすいので、2世代、3世代経て行くことによって、すべての人が忘れられるかもしれないということを心配しているのです。」
【アーティスト自身の問題意識を作品にした、非常にコンセプチュアルな作品】http://www.art-it.asia/u/admin_ed_feature_e/t1uqPVvlmHDaM9rjyGon/
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