2011年5月1日日曜日

デジタル技術により機能を拡張された杖は、盲導犬に代わる新たな情報の「相棒」となる可能性を秘めている。|慶應SFC XD展 2011


應義塾大学SFC坂井直樹研究室、筧康明研究室、中澤仁研究室が共同開発している「NS_cane」は、プロダクトデザイン、センサ技術、プログラミング、インタラクティブメディア等の多様な要素を融合した杖だ。デジタル技術により機能を拡張された杖は、盲導犬に代わる新たな情報の「相棒」となる可能性を秘めている。本プロジェクトではこのような杖を介して、都市空間と人とのインタラクション、人と人とのコミュニケーションを促進することをねらう。 




















現在、数通りのプロトタイプシステム開発を並行して進めている。今回展示するのは赤外線センサーでの空間認知を可能にしたモデル。これは、杖から空間に向かって発せられる赤外線の反射を杖自身で受け取ることで、周囲の空間と使用者との距離を認識し、注意喚起やナビゲーションを可能にしたものである。






















下の画像は2010XD/今回の展示ではNS_caneの空間認知機能を象徴するインスタレーションを行う。NS_caneと空間の、光と音響によるインタラクションで生まれる。NS_caneは今後も、危険喚起などの場所や状況に応じたリアルタイムインタラクション、複数のNS_caneユーザ同士のコミュニケーション支援、さらにはユーザーのライフログ、過去とのインタラクションなど、さまざまな使用シーンの実現に向けて機能の拡充を研究していく。センサ(入力デバイス)とアクチュエータ(出力デバイス)の組み合わせを試行しながら、より多くの体験を提供していく。






















「慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科  エクス・デザイン展 2011
展示会期 201157日~8日 
時間         201157日(土)、8日(日)11:0019:00
場所   東京デザインセンター「ガレリアホール」(東京都品川区東五反田5-25-19)
入場料  無料
web         http://xd.sfc.keio.ac.jp/exhibition2011/
主催   慶應義塾大学政策・メディア研究科 エクスデザインプログラム
[セッション2]
日時 201158日(日) 14:00~15:30
登壇者:クワクボリョウタ(メディア・アーティスト)× 田川欣哉(takram design engineering代表:デザインエンジニア)× 山中俊治(慶應義塾大学政策・メディア研究科教授)

会場:東京デザインセンター「ガリレアホール」
XDHPhttp://xd.sfc.keio.ac.jp/exhibition2011/

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