スケッチ・フォー・カップス2ピカソ/カップス4ピカソ:1971~1972年/ジャスパー・ジョーンズ(下の画像)
ジョーンズは何回か、ピカソの作品の一部の自作のモチーフの一つとして絵画を描いている。この絵はピカソの横顔のシルエットが組み合わされるとカップの形になり、イメージの反転が人間の意識によるものだと説明している。難解で個人的な感覚による説明だが、要はジョーンズはピカソの大ファンだったらしい。
上の画像JASPER JOHNS, FIGURE 5 COLOR NUMERALS, 1969, 37/40, lithograph, 965x790mm
下の画像ジャスパージョーンズ・四つの顔のある標的:「私が何をしても、人工的で嘘っぱちにみえるんだ....」というジョーンズは、事物の機能と効率を追求する時代の大きな流れのなかで、芸術の幻想がイメージを奪われ完全に無力化されてしまった地点に立っている。機能と効率ということが示すように当時の米国は工業化社会のピークに立っていた。
ジャスパー・ジョーンズ(Jasper Johns, 1930年3月15日 - )は、20世紀のアメリカの画家。ロバート・ラウシェンバーグとともにアメリカにおけるネオダダやポップ・アートの先駆者として重要な役割を果たした代表的な作家。ダーツの標的、アメリカ50州の地図、数字や文字などを「描いた」作品がよく知られる。
Jasper Johns: An Allegory of Painting, 1955 - 1965寓意画
0 件のコメント:
コメントを投稿