ルーブル宮殿のメインホールで展示されたデジタル・メディア・アート「花と屍(かばね)」を見ると、猪子さんは本当に日本が好きなんだなと思う。一方で日本の伝統をデジタル作家としての視点で冷徹に構造的に日本の美を分析している。08年、日仏交流150周年事業の一環としてチームラボが制作した。デジタル映像が、掛け軸(あるいは襖)に見立てた12本の縦型ディスプレーに映し出されると、ホールはヤマタノオロチ(環境破壊の象徴)とスサノオ(植樹の神)が演じる「死と再生」の絵巻物空間に変わった。
ちょっと文章が長いので三つに要点をまとめてみました。チームラボの天才猪子寿之による解説です。大きく分けると三点に要約出来ます。まず「日本画は消失点がなければ、鑑賞者の位置も決まらず、どの位置から見ても歪まない。」次に、「絵巻物を例に出すまでもなく日本は文学と美術が分離していない。例えば、書も美術とも言い切れないし、文学とも言い切れない。」三つ目に「"花と屍"のストーリーは、ヤマタノオロチ(環境破壊の象徴)とスサノオ(植樹の神)を使い、日本はもともと循環型のエコ社会だったという物語骨子」
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