(画像はthe Guggenheim Museum in Bilbao)
フランク・ゲーリーさんとは、1991年にサンフランシスコの規模の大きいデザインイベントでのトークショーでご一緒した。そしてサンタモニカで彼の主宰する「ファンクショナル・アート展」でも会った。とても優しいジェントルマンだった記憶がある。
そのフランク・ゲーリーの映画「sketches of. Frank Gehry」を見に行ったことがある。建築家の映画などは面白いわけは無いと思いながら行った。しかし、結果は予想以上に面白かった。特に長期間セラピストに罹るほどプレッシャーに弱い人だったこと。施主を説得することが苦手だった彼は、とても遅咲きのデザイナーだということ。初めはトラックの運転手をして生計を立てていたこと、建築家仲間には尊敬されず、むしろアーティストが彼の真の仲間だったこと、本名がゴールドバークというユダヤの人だったこと、などなど面白い人間的な側面も興味深い映画だった。
彼は建築家でもあるが、実は巨大な彫刻を作る芸術家ですね。Sydney Pollackという友人がカメラを回しているので、実に素直で自然なフランク・ゲーリーの語りが聞けました。彼の描く絵はグラフィティーのようです。それよりも主に紙や木で作る模型を制作する段階がクリエイティブのすべてですね。その出来上がったモデルをデジタルペンでなぞりスキャニングしPCに取り込み3Dデータに起こし、一番最後が二次元の図面です。
監督: シドニー・ポラック
出演: フランク・ゲーリー デニス・ホッパー ジュリアン・シュナーベル
2005年/アメリカ・ドイツ/84分
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