2010年9月27日月曜日

Hermès × Tokujin Yoshioka


2009年クリスマスの銀座で、人目を惹き付けるウィンドウ・インスタレーション。デザイナー吉岡徳仁さんとメゾンエルメスのコラボレーションによるウィンドウディスプレイ、モニターの中のモノトーン映像の女性が「ふうっ」と吹きかける吐息が、目前にディスプレイされるカラフルなスカーフにあたり、ひらりと宙を舞うかのような仕掛け。徳仁さんらしいエレガントな表現だ。非常にシンプルな仕掛けだが、人々の心に情緒を残す。

「人が身につけた時のスカ-フ本来の美しさ」を表現したかったと語る吉岡徳仁さん。「スカーフ本来の美しさとは、決して額縁の中に飾られているスティルな状態ではなく、実際に身につけられ、風になびきながら人の動きと共に変化する表情なのでは。目に見える形ではなく、風という感覚的な要素を取り入れたデザインです」と語る。

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