2015年8月31日月曜日

新国立競技場の建築で一躍有名になったザハ・デザインに近いが、このデザインはマンタのオーガニックな形態にインスパイアされた。人工を模倣するとコピーと言われるが、自然を模倣してもコピーとは言われない。


ジャック・ルージュリはマンタのオーガニックな形態の影響を受け、フローティング研究センターを設計する。ルイジ・コラーニや新国立競技場の建築で一躍有名になったザハ・ハディドのデザイン観に近いモノを感じる。















また一世を風靡したルイジ・コラーニは非現実的な未来派デザインで、多くの人を魅了したデザイナー。エアロダイナミクスを活用した流動型デザインのオーガニックシェイプ。
















マンタを気に入って成形されているバイオニックコンセプトだ。この国際的な大学海洋漂流センターは、非常に長い期間の間、世界中の研究者、教師と生徒をホストすることを目指す。




























「Meria」市は「海洋生物多様性の観測と分析に特化した浮動する科学都市になるように設計されており、900メートルの長さで500メートルの幅、2050年にSeaOrbiterのネットワークによって開発された学際的なプログラムに対応する。

http://www.designboom.com/


2015年8月30日日曜日

浮世絵には禁令で描いてはいけないものが決められていた当時、メッセージをコードの中に埋め込んで隠した。ただ浮世絵の制作側の人々のコミュニティーだけに解る「浮世絵コード」を埋め込んで、鬱憤晴らしをしていたのだ。

浮世絵にはコード(暗号)が埋め込まれている。「浮世絵コード」という興味深い話を牧野健太郎さんから聞いた。牧野さんはNHKプロモーションの役員で、ボストン美術館との浮世絵デジタルプロジェクト・プロデューサーでもある。以下受け売りである。

浮世絵には禁令で描いてはいけないものが決められていた当時、メッセージをコードの中に埋め込んで隠した。ただ浮世絵の制作側の人々のコミュニティーだけに解る暗号を埋め込んで、鬱憤晴らしをしていたのだ。

































魚、橋、市場、舟、波、ネコ、亀、着物や建具の模様など、浮世絵のなかで一見ごく自然に描かれているモノやコトの中には、江戸時代ならではの下町人情あふれる江戸の町人文化、風俗、社会を読み取るコードが多く見られる。これらの意味を帯びていて秘められた「暗号」を読み解く(デコード)必要がある。

広重の江戸百の「浅草田圃 酉の町詣」を事例に伺ったことを思い出しながら暗号を解読してみる。まず絵の改印は安政四年十一月で、お酉さまの月にあたる。鷲神社は新吉原の裏手にあり、絵では遠景に草田圃酉の町の賑わいを、近景に新吉原の遊女の部屋を描いている。

新吉原で富士山が見える部屋は西向きの部屋だ。西の端に位置する台東区千束三丁目ということまでわかる。ここでお酉さまを眺める猫は遊女のメタファーだ。屏風の裏が見えているので、その向こうにはネコの飼い主の遊女がいるはずだ。

熊手のかんざしは、福(客)を取り込めるという意味になる。この手ぬぐいも文様から、どこの旦那かがわかるという趣向になっている。猫を描いたのはこの時期遊女を描くのタブーであったからで猫自体もコードと言える。

ただ美しいなあと思って見る浮世絵鑑賞も良いのだが、当時の江戸の人々の好奇心や洒落を読み解いて(デコード)して楽しむことも良い。
謎解き 広重「江戸百」を参照した。


2015年8月29日土曜日

「気泡・ライティング」は、粘性液体と気泡を活用しているユニークな照明器具。「kihou」はパリのメゾン・オブジェ2015年のでフランソワ・ベルナールがキュレーションしtangentがデザイン。

tangent's kihou lighting uses liquid + air bubbles to create sublime ambiance
「気泡・ライティング」は、粘性液体と気泡を活用している。発泡効果を実現するために、液体と気泡の2種類を使用している。粘着性の素材は、容器の底に埋め込まれたLEDが黒のシリコーンオイルの薄い層を突き破る。
KIHOU | tangent from tangent on Vimeo.
小型ポンプで発光気泡が暗い面から上昇し、上向きに空気を押し出す。油と泡のリズムと予想外のノイズ、金色の光と黒の面との間に不思議なコントラストが得られる。


http://www.designboom.com/


2015年8月28日金曜日

たった349ドルのFotokite Phiは画期的GoPro用撮影ドローン。ケーブルで凧のように飛ばす有線ドローン。

ドローンの問題は一定以上のスキルを持った操縦者が必要なことだった。Fotokite はその問題をユニークな方法で解決した。そこでドローンを凧のようにケーブルでコントロールする巻取り式ケーブルの先にドローンを取り付けたのだ。












Fotokite Phi
FotokiteにGoProを装着するとリードの持ち手を自動的に撮影する。距離は30センチから8メートルまで自由に変えられる。

30センチほどの長さの筒状のケースにすっぽり収まるので、どこへでも簡単に持ち歩ける。自由飛行するドローンを飛ばすのが危険な場所でも安全に空中撮影ができる。スイスとフランスでは人混みの付近でも飛行させる許可を得たという。




























問題はドローンを飛ばす―特にデモや事件などの騒然とした現場でドローンを安全に飛ばすことの難しさだった。

http://jp.techcrunch.com/2015/08/19/20150818fotokite/




2015年8月27日木曜日

浮世絵に新幹線や宇宙船、エイリアンとレーザービームや戦闘機が登場したり、UFOが富士山を拉致したりと思わず江戸にタイムスリップしてしまう、江戸と現代や未来が交錯している楽しいGifアニメ。

この不思議な浮世絵GIFアニメ「動く浮世絵」を作ったのは映像クリエイターの瀬川三十七さん。TwitterでGIF動画が自動再生されるようになったことをキッカケに、浮世絵を動かしてみようと思い立ったそうだ。
animated-ukiyoe-gif-1
しかも作品には浮世絵に新幹線や宇宙船、エイリアンとレーザービームや戦闘機が登場したり、UFOが富士山を拉致したりと思わず江戸にタイムスリップしてしまう、江戸と現代や未来が交錯している楽しいGifアニメ。
animated-ukiyoe-gif-kites

animated-ukiyoe-gif-5

animated-ukiyoe-gif-2

ezgif-2635788552

ezgif-214936053
http://mag.japaaan.com/archives/29074
http://gifmagazine.net/users/29337/profile?locale=ja




2015年8月26日水曜日

高級ブランドは一般的にデジタルから距離を取ることが多い。理由としてはスペックの進化による価値の劣化がブランドの信頼性を毀損させるからだろう。























高級ブランドは一般的にデジタルから距離を取ることが多い。理由としてはスペックの進化による価値の劣化がブランドの信頼性を毀損させるからだろう。家具分野でもカッシーナやアルフレックスなども、同じ理由でIoTも含むデジタルテクノロジーを取り入れることに消極的だ。






















一方でApple Watchなどのデジタルプロダクトが数百万もの価格のシリーズも販売しだしたことから、高級ブランドもデジタルテクノロジーへの対応が検討されている。

















そういう状況の中で「ラルフ ローレン(Ralph Lauren)」が、男性用フィットネスシャツ「ポロテック スマートシャツ(PoloTech smartshirt)」を発売する。運動時の生体測定データを算出し、スマートフォンと連動させることでアプリ内で健康管理が可能。















ウェアには銀繊維が織り込まれ、胸部分には3D加速度計が搭載された”ブラックボックス"と呼ばれるセンサーが取り付けられており、呼吸や心拍数、カロリー消費量などをトラッキングすることができる。測定されたデータは専用のアプリで管理ができ、自分に合った運動プログラムを作成してくれる。













グローバルマーケティング統括のDavid Laurenによると「大手のラグジュアリーファッションブランドが手がける初のスマートシャツ」といい、今後フィットネスウェア以外への応用も示唆した。
http://www.fashionsnap.com/news/2015-08-24/ralph-lauren-smartshirt/


2015年8月25日火曜日

シータが面白い!撮れる画像が「360度パノラマ」という点だ。表裏両面のレンズから撮れた画像を合成することで、360度すべての風景を一枚の画像になる。


リコーの「THETA(シータ)」が人気だ。これは以外の面白い。シータには液晶はなく、タテ13センチ、ヨコ4センチの筐体に両面に半球型のレンズがあるだけ。表にシャッターボタンがある。撮った写真はスマホに転送される。













シータの最大の売りは、撮れる画像が「360度パノラマ」という点だ。表裏両面のレンズから撮れた画像を合成することで、360度すべての風景を一枚の画像になる。














スマホやパソコンで見る時には、画像をドラッグする事で視点が動いて周囲が見回せるようになっている。
Post from RICOH THETA. - Spherical Image - RICOH THETA

ユーチューブが360度パノラマ動画に対応。フェイスブックも同月、360度パノラマ動画に対応する。2つの巨大な動画プラットフォームの対応によって、360度パノラマ自体の普及が進みつつある。「SNSによって、なんとなく写真を撮るという需要が増えた。一度に360度すべての風景を撮ることが出来ればそういったニーズを満たせると考えた」と開発担当者は語る。


http://toyokeizai.net/articles/-/71138

2015年8月24日月曜日

ビルゲイツ氏がブログに投稿した画像が話題になっている。地球上で最も人間の命を奪っている凶悪殺人生物とは?意外なものが!

ビルゲイツ氏がブログに投稿した画像が話題になっている。「World’s Deadlist Animals」と題された画像で、年間に人間の命を、どの生物がどれだけ奪っているかを一枚のイラストにしたもの。一位と二位が考えさせられる。
































地球上で最も人間の命を奪っている凶悪殺人生物とは?意外なものが!

 13位:サメ(10)
 13位オオカミ(10)
 12位:ライオン(100)
 12位:象(100)
 11位:かば(500)
 10位:ワニ(1000)
  9位:サナダムシ(2000)
  8位:回虫(2500)
  5位:カタツムリ(10000)
  5位:サシガメ(10000)
  5位:はえ(10000)
  4位:犬(25000)
  3位:へび(50000)
  2位:人間(47万5000)
  1位:蚊(72万5000)


野犬や狂犬病で2万5千人、毒ヘビでも3万人。それに比べ、10倍以上の被害数なのが人間。戦争やテロで47万人はスゴイ。やはり人間はサメやライオンよりも危険な生物なのだ。しかし実際の一位は何と「蚊」マラリアやデング熱など、蚊が運ぶ病原菌による被害は深刻だ。ビル・ゲイツも「世界一凶暴な生物」と名指しして、蚊の撲滅を啓蒙活動している。
http://www.tanteifile.com
http://nelog.jp/worlds-deadlist-animals
http://www.gatesnotes.com/Health/Most-Lethal-Animal-Mosquito-Week


2015年8月23日日曜日

次世代型エンタテイメント集団「白A」。アメリカで人気の公開オーディション番組「アメリカズ ゴット タレント」での勇姿。デジタルテクノロジーを使ったパフォーマンスは軽々と国境を越える。














「テクノサウンド」と「映像」と「人間」の融合を表現する次世代型エンタテイメント集団「白A」。アメリカで人気の公開オーディション番組「アメリカズ ゴット タレント」で観客はもちろんライバルや審査員の度肝を抜いた彼らのパフォーマンスが話題。













こちらは2回戦の模様。こういうデジタルテクノロジーを使ったパフォーマンスは軽々と国境を越える。

白A(しろエー)は2002年10月に宮城県宮城広瀬高等学校の同級生を中心に仙台市で結成された、「テクノデリックコメディー」を標榜するエンターテインメント集団である。SIRO-Aと表記されることもある。3回戦の模様。
名前の由来は「色のない『白』と名前のない『A』で『白A』。個性と自我を封印し、観る人の脳内を刺激し自分たちも化学反応のごとく変化していく。 これは“白A”という手段である。と称している。













http://www.siro-a.com/news/

2015年8月22日土曜日

「サンプリングーカットアップーリミックス」を語る信藤三雄×山口真人の対談が面白い。「世界中の文化を模倣し、リミックスし、作り直す器」としての「東京」がテーマとなった今回の展覧会『MADE IN TOKYO』

現代アーティストの山口真人はアンディ・ウォーホルからストリートアーティストのKAWSまで。ポップアートの傑作を大胆にサンプリングし、独自のグラフィカルな感性でリミックスした作品。椎名林檎やAPOGEEといった数々の人気ミュージシャンのアートワークも手がけた。






















「世界中の文化を模倣し、リミックスし、作り直す器」としての「東京」がテーマとなった今回の展覧会『MADE IN TOKYO』

渋谷系の代名詞である既存の音楽やグラフィックの引用に山口が見る「東京性」とは? 海外のカルチャーを巧みに再解釈して作品を作った渋谷系は、明治以降から長く続いてきた「東京という都市の文化の育まれ方」にも通じると思ったんです。(山口)
山口真人『Dollar(MADE IN TOKYO)』2015年























山口:いつも作品を作る際に自分のルーツを振り返るんですが、今回あらためてそれを考えたとき、1990年代に隆盛した「渋谷系」こそが、自分の中で大きな位置を占めていると気づきました。音楽で言えばフリッパーズ・ギターやピチカート・ファイヴ、グラフィックで言えば、信藤さんの主宰されていたデザイン事務所に強烈な影響を受けた。
山口真人『Skull(MADE IN TOKYO)』2015年























こうした人たちは、海外のポップカルチャーを巧みに再解釈して作品を作ったわけですが、その表現のあり方は、明治以降から長く続いてきた「東京という都市の文化の育まれ方」にも通じるものだと思ったんです。『MADE IN TOKYO』という展覧会タイトルには、そんな思いが込められています。
左:山口真人『jasper_johns.sample』2013年、右:山口真人『jeff_koons.sample』2013年
















山口:もちろんウォーホルたち自身にも、もともとサンプリング的な感覚がありますから、僕の作品もウォーホルたちへのオマージュを含んだ部分があると思うのですが、サンプリングや引用することへの興味を植えつけたのは渋谷系だったと思います。作品を作るとき、何かをゼロから作り出そうという考えがないんです。あるものを再解釈して新しい作品を作ることこそがクリエイティブだろう、と。
山口真人『yayoi_kusama#2.sample』2013年
















信藤:個人のアイデンティティーの主張は表現に必要なのか、という話ですよね。「東アジア的」とまとめていいかわからないけど、少なくとも日本では、表現におけるアイデンティティーへの意識は希薄だったと言えると思います。

有名な歌の一節を引用する和歌の「本歌取り」など、西洋の感覚では「パクリ」と思われるようなことでも、日本では普通にやってきた。その日本的な文化観なり倫理観なりが、僕たちの中にも刷り込まれているのでしょう。
山口真人『yayoi_kusama#2.sample』2013年























山口:本歌取りから渋谷系まで、こう言って良ければ日本に特有の「パクリ」の表現史のようなものがある。しかも、その代表的なものが、渋谷系に代表される「東京の表現」だと思うんです。
信藤:結果として出すものは、かっこ良くなくちゃいけないんです。「今あるものは明日には滅びる」という感覚が奥底にあった。そもそもデザインは「かっこ良い」が「かっこ悪い」に取って代わる宿命を常に背負っているものでしょう。(信藤)

興味深いパートを要約抜き書きした。原文は下記のURLで
http://www.cinra.net/interview/201508-shindoyamaguchi
http://masatoyamaguchi.plastic.tokyo/index.html



2015年8月21日金曜日

バンクシーの最新プロジェクトはディズニーランドを風刺したぱくりの作品展、ディズニーランドをもじって「Dismaland」(陰気なと言う意味)盗作疑惑検索に沸く我が国とは違って、実におおらかなパロディーだ。






























ロンドンを中心に活動する覆面アーティストであるバンクシーの最新プロジェクトは世界で一番有名なテーマパーク、ディズニーランドをテーマとしたグループ展だ。

















その名も「Dismaland」だ。「dismal」とは「陰気」「憂うつな」という意味があり、あのディズニーランドをシニカルに見立てた展覧会を作り上げた。ロゴもパーフェクトに堂々とディズニーのシンデレラ城がモチーフ。権力に楯突く姿勢が売りのバンクシーならではだ。盗作疑惑検索に沸く我が国とは違って、実におおらかなパロディーだ。














この「Dismaland」は期間限定の謎の遊園地で、終末論的なテーマパークの形でポップアップ美術展、バンクシーだけでは無くダミアン・ハースト、ビル・バーミンスキー、ケイトリン・チェリー、ポリー・モーガン、ジョシュ・キーズ、マイク・ロス、デヴィッド・シュリグリー、バスト、およびエスポーを含む世界中から50以上のアーティストが参加。

















メインビジュアルはかなりダークサイド。アミューズメントでは無く「Bemusement」は「混乱させる」という意味。場所はイギリスのWESTON-SUPER-MARE 海岸に面したマリンパレード、BS23 1BEだ。










http://dismaland.co.uk/
http://www.thisiscolossal.com/2015/08/dismaland/