2015年2月28日土曜日

モノだけでなく微生物や人、生物のインターネット化も始まろうとしている。免疫システムが病原体を識別するためのパターン認識は、テロリストを識別するために使われる技術と変わらない。

IoTがブームだ。モノのインターネット化が話題になる中、通称JOI(伊藤穣一)が興味深い話をしている。モノだけでなく微生物や人、生物のインターネット化も始まろうとしているというのだ。

生命体のネットワークが構築されようとしていて、ナノテクやマイクロマシンも加えた新しいインターネット・アーキテクチャによって、情報をやりとりする方法も変わるだろうと予見している。
Lou Beach

















有機も無機も無く生物をつくるロボット、ロボットをつくる生物の登場、そしてマイクロマシーンのように、それらのハイブリッド型も開発されているという。従来型の学際が機能しなくなる。

専門性はどんどん流動化し分野の際が無くなる、あるいは分野の再編成の時代だろう。IBMが約40万人のうち約9万人をリストラした理由もおそらく必要なエンジニアリングの専門性が変化し交換したいからだろうと推測する。
Lou Beach

































いずれ細胞が情報を伝達する方法をヒントにして、新しいネットワーク技術が開発されるだろう。バイオの研究者とインターネットのエンジニアが混在するチームかマルチエキスパートになるのだろう。

JOIの予測では、がん研究、細胞内情報伝達、合成分子生物学、ネットワーク・セキュリティ、これらの分断された学問はやがてひとつになると言う。

免疫システムが病原体を識別するために行っているパターン認識は、テロリストを識別するために使われる技術と変わらない。
http://wired.jp/2015/01/09/joi-ito-future-of-web/



2015年2月27日金曜日

スタートアップ全盛のこの時代に、新しい世界の一員になって社内の活性化を促すソニーの若手のエンジニアが集まる社内ベンチャーSAP(新規事業創出部)に遊びに行ってきた。

このチームが「物のメッシュネットワーク」でクラウドファンディングIndiegogoにプロジェクトを出していたが、5万ドル調達無事完了したようだ。Sonyはいまも大企業で、この程度の資金がないわけではない。クラウドファンディングは、新しいアイデアの有効性を、製品が完成する前にCMで宣伝しながら“事前知名度”を担保しマーケティングテストするためだ。

プロジェクトMeshは、センサを使うDIYのためのプラットホームで、複数のデバイス上のセンサはBluetoothで互いに通信し、またiPadのアプリとワイヤレスで対話する。それら物のネットワークの機能を、アプリのドラッグ&ドロップインタフェイスで構成する。













MeshのセンサコンポーネントはTagと呼ばれ、LEDと動き検出センサとワイヤレスのボタンとデジ/アナ入出力用のGPIOなどが用意されている。システムはそこから、対象デバイス(照明器具、モーターなど)のセンサと対話する。

またソフトウェアのTagもあり、たとえば天気予報のサービスからアラートを送ったり、カメラやマイクなどタブレット上のハードウェアを使ったりする。複数のMesh Tagが接続され、iPadアプリで構成される。アプリのインタフェイスがシンプルなので、複数のTagが接続されたプロジェクトを技術者でない人でも作れる。










Sonyが例として挙げている使用例は、ドアが急に開いたらその瞬間に、びっくり顔の自己像を撮る写真撮影システムとか、何かが持って行かれそうになったら通知をするシステムなどだ。トレーニングの回数を教えてくれるダンベルなど、要するにいろんなTagを組み合わせた作った一つのメッシュネットワークが、特定の、ユーザやデベロッパが狙った機能を発揮するのだ。アイデアやニーズは、無限にありえる。













大企業が、クラウドファンディングを活用するスタートアップのような形で、社内の創造性を育てようとしていることだ。“Sonyの社内起業育成事業から生まれた熱心な技術者たちの小さなチーム”「小さいことは良いことだ。」何よりも自由にSAPチームがDIYで仕上げた手作りのスタジオで自由に楽しそうに働く姿が印象的だった。














スタートアップ全盛のこの時代に、そういう新しい世界の一員になって活性化を促すことは、今後とも増えてきそうだ。大企業になって完成した企業は劣化した企業でもある。世の中に対して教える企業から、世の中から教わる企業への、180度の変身だ。造反有理という60年代の毛沢東の言葉を思い出した。
http://jp.techcrunch.com/2015/01/15/20150114mesh-indiegogo-sony/
https://www.indiegogo.com/projects/mesh-creative-diy-kit-for-the-connected-life/



2015年2月26日木曜日

東京はこんなにも美しい姿を見せてくれていると気づく「TOKYO DENSE FOG」大気中に浮かぶ水滴が光を散乱させ真っ白な霧の世界に浮かぶ非日常の東京。
























寝ている時間や誰も見たことなかった東京、しかも誰も行けない場所で、霧に包まれる東京の風景が驚くほど美しい「TOKYO DENSE FOG」大気中に浮遊する水滴が光を散乱させた真っ白な世界に浮かぶ東京。幻想的な風景へと変貌する東京の24時間。
東京と仙台、ロンドンに拠点を置くビジュアルデザインスタジオ「WOW」の作品。既存のメディアやカテゴリーにとらわれない、幅広いデザインワークを展開。作り手個人の感性を最大限に引き出しながら、映像の新しい可能性を追求し続けている。
http://www.w0w.co.jp


2015年2月25日水曜日

カラフルな星の軌跡が美しい!地球の移動が引き起こす複数の画像をマージすることによって形成されている。

カラフルな星の軌跡、ロシアの写真家Evgeniy Zaytsevは旅行中に、空の素晴らしい星の残像のような景色を撮影した。写真は、地球の移動が引き起こす複数の画像をマージすることによって形成されている。








http://www.fubiz.net/2015/02/23/colorful-star-trails/
http://www.evgeniyzaytsev.com/gallery/startrails/

2015年2月24日火曜日

「ナンセンス今原電気」自主制作MVが良い。今原電気さん率いるバンド!!このMVも今原さん作。良いセンスしてますね。これからが楽しみだな。















ナンセンス / NONSENSE 今原哲生さんは横浜美術大学の学生のようだ。WEB上に情報はあまりない。これからが楽しみだな。

2009年埼玉の吹奏楽部員3人で結成。来るもの拒まず活動していった結果、現在14人で活動中。ライブペイント、ミュージックビデオ制作、デザイン、イラストレーションなど、様々な表現を飲み込み、DIYな活動を楽しみつつも、ライブハウスでは、シンプルなガレージロックを鳴らしている。音楽とともに表現することを楽しむナンセンスなバンドである。

今原哲生:1992年埼玉県生まれ。小学生の時に映画鑑賞に浸り、中学生時には水泳部に所属、姉の影響で邦ロックを聴きあさりながら毎日を過ごす。高校の時に吹奏楽兼マーチングバンドに所属しさらに音楽の幅を広げ、美術クラスで油画、デザインを学ぶ。部活では、パーカッション、ハープ、カラーガードを担当、部活内でバンドを結成しギタリストとしてバンド活動し、曲作りを始め、美術大学に通い制作などをしている。
http://analognonsense.jimdo.com/biography/


2015年2月23日月曜日

ドローンを使い「花を贈って想いを伝えよう」というサプライズプロモーション。IoT周辺が広告PR関連での活用が特に賑やかだ。ビジネスモデルが見えてこないので実業よりも広告が先行しているのだろう。


オランダのフラワー協会がバレンタインに合わせて公開したプロモーション。イタリアの「ロミオとジュリエット」で有名なヴェローナをドローン#cupidroneが一輪のバラを持って飛んでいる。

何かを探し出す表情のドローン、その後カップルの前にバラを落とした。「花を贈って想いを伝えよう」という素敵なサプライズプロモーションだ。このようにIoT周辺が広告PR関連での活用が特に賑やかだ。
ビジネスモデルが見えてこないので実業よりも広告が先行しているのだろう。TBWA博報堂のQUANTUMは「スタートアップベンチャーの革新的な技術やアイデア」と「大企業のパワー」の共創により新事業を生み出すコーポレートベンチャリング・アクセラレーター運営サービスを行い自社にはプロダクトデザイナーやエンジニアもいる。

一方電通グループ初のテクノロジー・ブティック子会社として「株式会社電通ブルー」はIoTの実用化を担うハードウェア事業も行う。


http://creativecriminals.com/flower-council/cupidrone
http://www.tbwa-hakuhodo-quantum.jp/
http://dentsublue.com/
http://adgang.jp/2015/02/88129.html



2015年2月22日日曜日

人はなぜ落書きをするのか?何か権力と感じたものに反発して描かれることも多いのではないか?宗教や、紙幣であったり、パスポートであったりするのではないか?

法隆寺で見つかった1400年前の落書き

人はなぜ落書きをするのか?フィレンツエの大聖堂に日本人が実名で落書きしたからという理由で、学生や教員がその大学で謝罪させられたり、処分を受けたりしている。

しかし日本でも全国各地の古寺に残る、古代~中近世の参詣者や工人、武士らによる「落書き」が多く見られる。日本の現存する最古の寺である法隆寺の天井版の見えない所には、職人が描いたと思われる春画のスケッが見られる。
タイムズスクエアの地下鉄通路/キースへリング


















すべての落書きがそうでは無いけれど、何か権力と感じたものに反発して描かれることも多いのではないか?だから対象物が上記のように宗教であったり、紙幣であったり、Léonard Combierのように国家が発行したパスポートであったりするのではないか?










反権力的にキースへリングも反権力的に落書きをしている内にアーティストとして評価されてしまった。私のメンターの木村英輝さんも壁画は建物を汚す入れ墨みたいなものだとうそぶきながら京都を中心に100点を遙かに超える作品を描いている。























イラストレーターLéonard Combierrは、出入国スタンプを避けながら精巧な落書きを作成した。これがスーパーのちらしでは面白くないだろう。彼のパスポートシリーズは、税関員を楽しませるためにパスポートやビザに落書きをしているのだろうか?おそらく期限が切れたパスポートだろう。パスポートに落書きをしてしまったために、外国での入国が拒否された例もあるのでリスクもある。
http://www.ignant.de/2015/02/19/passport-doodles-by-leonard-combier/
http://leonardcombier.com/
http://www.ki-yan-stuzio.com/?mode=f6
http://ja.wikipedia.org/


2015年2月21日土曜日

自分自身の衣服を自分でデザインし、購入できる小さなファクトリーともとれる。ファブラボ的な製造の民主化メイカーズムーブメントを、アパレルに特化した業態の登場だ。
















3Dプリンターが安価になったことで、デスクトップインダストリーのような言葉も生まれた。ファブラボ的な製造の民主化メイカーズムーブメントをアパレルに置き直した業態の登場だ。

Knyttan - Design from KNYTTAN on Vimeo.
生産者と顧客の間のギャップやミスマッチを排除するために作られたロンドンを拠点にするファッションブランドKnyttan。自身の衣服の作成プロセスに参加出来ることを提供するショップあるいはミニファクトリーとも言える。

















パーソナライズ、カスタマイズに近いが、自分自身の衣服を自分でデザインし、購入できる小さなファクトリーともとれるアパレル。製造プロセスは、生産がアウトソーシングではにかと懸念を持たれないために、消費者に公開される。


http://www.ignant.de/2015/02/20/knyttan/
https://knyttan.com/



2015年2月20日金曜日

「ペンは銃よりも強し」を視覚化した映像。鉛筆がクラッシュし、銃の弾丸を破壊するシンプルな映像だけに迫力がある。
















このところ「ペンは銃よりも強し」という言葉をTVで久しぶりに聞く。「フランス、風刺新聞襲撃事件」フランスのパリにある風刺新聞Charlie Hebdo(シャルリー・エブド)を武装した男たちが襲撃、警察官2人を含む12人を殺害した。言論機関に対する言語道断のテロに、人びとはペンを持って広場に集まった。
FREEDOM from TAVO on Vimeo.
多くの国で、暴力は、宗教や政治を押しつけるために使用されてきた経緯がある。スペインのスタジオTAVOは言論の自由のための意識向上のため非営利ビデオをシェアすることを決め公開した。「ペンは銃よりも強し」を視覚化した映像。鉛筆がクラッシュし、銃の弾丸を破壊するシンプルな映像だけに迫力がある。
http://www.fubiz.net/2015/02/18/freedom-in-video/